沖縄地区本部

生理の貧困とは

生理の貧困ってなんだろう?

「生理の貧困」とは

経済的な理由などから生理処理用品を入手することが困難な状態にあることを指します。

 根本的な問題には貧困問題がある一方で、保護者の理解不足による問題もあり、琉球新報が2021年7月に実施したアンケートで回答があった1,117件の内102人が、過去1年間で生理用品が入手できず困った経験があったと回答しました。

 その理由には経済的困窮や父子家庭で父親を頼れないケースや虐待が原因の方もおり、若い世代が購入できない原因の一つに経済的な理由で親を頼れない家庭環境やアルバイト代から購入している学生、お弁当代のお釣りをためて購入する人などのケースがあります。

琉球新報(2021年9月14日)より参照。

女性が生涯に生理用品に費やす金額は約40万円!

「生理用品はナプキンを使用」「2〜3時間ごとにナプキンを交換」「生理期間が5日間」「1〜3日目に鎮痛剤を使用する」と仮定した場合、生理にかかる費用は1日あたり約100〜140円、1カ月あたり約500〜1200円で、生涯にかかる費用は約40万円という計算になる(ピルのオンライン診療サービス「スマルナ」の調査から)。

(情報提供:国際NGOプラン・インターナショナル、ネクイノ/デザイン&イラスト:佐島実紗/取材・文:Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)より参照。

生理用品とはナプキンだけではなく、タンポン、月経カップ、布ナプキンなどもあり、ナプキンの種類は、昼用、就寝用、スポーツ用など様々で、肌が弱い女性向けのものもあり、種類によって肌に合う、合わないこともあり、値段も一般的なものに比べ高くなってしまう場合もあります。厚生労働省の調査では若い年代ほど生理貧困に直面している方の割合が多く、生理の期間中、または月経前症候群(PSM)によって頭痛や腹痛、気分の落ち込みなど体調不良が起きる方も多く、生理用品以外にも市販の鎮痛剤等の購入が必要になるケースもあります。

内閣府男女共同参画局(2021年7月20日)より参照。

女性の健康や尊厳に関わる重要な問題

 生理の貧困は「生理に対する知識の貧困」とも言われており、経済的な理由だけでなく、保護者がお子さんの生理用品の使用量を把握していないことや学校、男性、または当事者の生理に対する知識が貧しすぎる背景もあるため、未だに生理がタブー視される現状があり、正しい性教育や理解が必要とも考えられています。

 「生理の貧困」に関する取り組みを実施している地方公共団体の割合(全市区町村数に対して)を見てみると沖縄県は29% 、生理用品と一緒に渡した相談窓口のリーフレットを見て、相談窓口の存在を知った方が相談に訪れ、必要な支援につながった一例もあります。

「生理の貧困」の問題は、女性の健康や尊厳に関わる重要な問題であることから、生理用品の入手に困難をきたしている多くの女性に支援が行き届くようにする事が大切であると考えています。

 貧困をなくそう!!

 全駐労沖縄地区本部青年部・女性部は、生理の貧困に関心をもって取り組み、生理用品の困窮者が笑顔になるようにサスティナブルな支援活動を行ってまいります。また、「生理貧困」だけでなく生理が引き起こす様々な問題や悩みに声を上げられる・耳を傾ける社会を目指しています。みなさまのお力をお貸しください。

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